海で溺れたよ

この海!深い!溺れる!ボボボーボ・ボーボボ

脂肪って黄色いんだなあ

足と手を離して飛ぶ、あれやこれや考える時間もなく落下。あまりの痛みに呻き声が自然と出てしまう、意識も朦朧とする 近くで女性の悲鳴が聞こえる、足音が近づく。しばらくしてサイレンが聞こえてくる

 

 

「大丈夫ですか?声聞こえますか?どこ打ちました?」

 

 

いやそんなに質問攻めされても!!!!なんて思うのは今だからでしょうね。

頭に頭部固定具を付けられ、123という掛け声と共に体が浮き担架に寝かせられる。私はひたすら痛みに耐えながらなんとか意識を保とうとした。

 

「私の声が聞こえてたら手を握ってください」「名前と生年月日言えますか?」「指に酸素測るやつを付けさせてもらいますね?」「かかりつけの病院とかありましたら教えてください」

 

どこかぼんやり「ドラマだ!!」と思っていたことを覚えている。

 

着いてからのことは今もよく覚えていません、うっすらうっすらな意識で覚えていることはCTやレントゲン色々な検査を受けたことくらい。CTは未だに慣れません、吸い込まれてしまいそうで怖いなって思いながら受ける。

 

全ての検査が終わったらベッドに移り救命救急病棟の個室Cにぶち込まれる。お母さんが椅子に座って私の手を撫でてた。

 

足首の軟骨が潰れ、関節が外れ、複雑に出来ている骨が粉砕骨折

腰は第二腰椎破裂骨折、簡単に説明をすると 背中を支える背骨の骨が1個潰れ他の背骨にヒビが入った。

 

足は酷いもんだった、変な方向を向いて紫色になり腫れ上がってた。

 

「今すぐ手術しないと脊髄にも怪我の影響が行き 脊髄損傷を起こし二度と歩けなくなる可能性があります」と腰の先生が説明をしていて、私は他人事のように聞いていた。(痛すぎて集中して聞けれなかった)

 

その日の夜中に手術室が空き 急遽足と腰の手術を受けた。背骨に5つのボルト、足首には骨から直接固定する青とシルバーの固定具を付けられ 無事手術は終わりました。4.2

 

 

そして4.12 2回目の足の手術を受けました。今回の手術は直接入れられている固定具を抜き、足りない部分の骨を人工骨で補い 踵にプレート、左右にボルト、無事終わりました。

 

やけに綺麗な手術室は怖かった。

 

「髪が長いから結んでから帽子被りましょうか」

結ぶゴムの色は選ばせてくれた、緑とピンクを選んだ。

 

麻酔って眠りにつくまでピリピリするんですよ。針を刺され 点滴で麻酔をかけるんですけど 針を入れられてるところ 針を入れられてる腕がピリピリしてきて、目線を上に戻すと立ちくらみの様に視界が歪んで眠りにつきます。

 

「手術終わりましたよ!」

声をかけられ目を開けると私の周りを何人もの医師や看護師が囲っていました。

 

 

そんなことで私の体には今、背中にボルトが5つ、足首に鉄のプレートとボルトが入っています。

 

人造人間万歳